こんにちは。化粧品企画開発コンサルのエイジングケアコスメです。
「なるべく早くオリジナル化粧品を発売したい」。そんなご相談を受けることは少なくありません。しかし実際のところ、化粧品のOEM開発には通常6ヶ月~1年程度の期間がかかります。納期が長引く原因はさまざまですが、要点を押さえた準備と工夫次第で開発スケジュールの短縮は可能です。
今回は、化粧品OEM会社の視点から、「納期が長引きやすい要素」と「短縮のための具体策」についてご紹介します。
なぜ開発に時間がかかるの?

まず、OEMで化粧品を開発する際の基本的なステップは以下の通りです。
基本的なステップ
- 商品コンセプトの決定
- 容器や処方の選定
- 試作と評価
- 容器・化粧箱等のデザイン・仕様決定
- 安定性試験
- 成分表示・法的表示確認
- 生産・充填・出荷
この中で特に時間がかかるのが、容器調達と試作工程です。ここを効率的に進めることで、トータルの納期短縮につながります。
納期を左右する最大の要因

OEMで意外と見落とされがちなのが、容器加工にかかる時間です。
たとえば、容器に印刷や塗装などの加飾加工を行うと、容器完成までに3.5ヶ月以上かかることもあります。
印刷・着色・塗装は時間がかかる!
- 印刷・着色などは版の作成や試作確認が必要
- 着色・ツヤやマット感を出す塗装も工程追加になる
こうした加工は納期を圧迫するだけでなく、工場のスケジュールによっても左右されやすいポイントです。
納期短縮にはラベル対応も有効!
容器本体への印刷をやめて、ラベル貼付に切り替えるだけでも納期がぐっと短縮できます。ラベルであれば、印刷から納品までの工程が簡略化できます。「容器+ラベル」の組み合わせにすれば、デザインの自由度を確保しながらも時間の節約が可能です。
試作にも時間がかかる理由

中身の処方決定に関わる試作工程も納期を長引かせる要因です。
処方が決まればすぐに試作ができると思われがちですが、実際には次のような工程が発生します。
- 処方設計と原料確認
- 実際の試作実施
- 使用感評価 → 修正依頼 → 再試作
- 安定性や保管試験の必要があればさらに時間を要する
さらに、イメージと違ったからと何度も試作を繰り返すと、数ヶ月単位でスケジュールが延びることもあります。
試作を早く進めるコツ
試作は、「とりあえず作ってもらう」ではなく、どんな使用感を求めるか、どんな肌悩みに対応するかなど、具体的なゴールをOEM会社と共有しておくことが重要です。また、試作品の評価・修正の判断を素早く行えるように、試作品到着後すぐに使用・フィードバックする体制を整えておくことも大切です。
デザインは同時進行がポイント

多くの人が「処方が決まってからデザイン」と考えがちですが、それではスケジュールが後ろ倒しになってしまいます。
パッケージデザインや表示内容の作成は、試作と並行して進めるのが効率的。処方がある程度固まったタイミングで、デザイナーと話を始めておくと、全体の開発期間を圧縮できます。
営業担当が受け身だと難しい…
納期短縮には、OEM会社の営業担当のサポート力も大切です。
- スケジュール管理ができるか
- デザインや容器の提案ができるか
- 目的に合った試作提案ができるか
受け身の対応ではなく、「どうすればスピード感を持って開発できるか」を一緒に考えてくれるOEM会社を選ぶことで、開発期間が無駄なく進みます。
納期短縮のまとめ

まとめると、化粧品OEMで納期を短縮するためのポイントは次の通りです。
- 容器選びは容器+ラベルで短縮
- 試作は目的を明確にし、スムーズなフィードバックを
- デザインは並行して進める
- OEM会社と密に連携し、進行管理を徹底する
スピードだけを優先してしまうと、品質やブランドらしさが損なわれてしまう恐れもあります。しかし、ポイントを押さえた設計とOEM会社との連携によって、納期も品質も妥協しない商品づくりは十分に可能です。
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