ニキビをターゲット別に考えるオリジナル化粧品のヒント

商品開発情報

こんにちは。化粧品OEM会社のエイジングケアコスメです。

ニキビは、年齢やライフスタイルによって原因や肌の状態が異なります。
そのため、同じ「ニキビケア」といっても、アプローチすべきポイントや適した成分・処方設計も変わってきます。

今回は、OEM化粧品の開発現場でよく検討される「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」の違い、そしてそれぞれに向けた化粧品開発の考え方をご紹介します。

同じ“ニキビ”でも原因もケア方法も違う

ニキビは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まることで発生しますが、「なぜそうなるか」は年齢や生活習慣によって異なります。
そのため、どんな人に届ける化粧品なのかを明確にしないと、効果を感じられないだけでなく、逆に肌状態を悪化させることも。

OEM化粧品では、成分選びやテクスチャーの調整など、ターゲット層に合わせた処方の工夫が必要不可欠です。

思春期ニキビと大人ニキビの違い

比較項目思春期ニキビ大人ニキビ
主な発生時期10代20代以降
主な原因皮脂の過剰分泌乾燥・ストレス・生活習慣やホルモンバランスの乱れ
発生しやすい部位額・鼻などTゾーン中心フェイスラインやあご周り(Uゾーン)

思春期ニキビ:皮脂によるトラブルが起きやすい時期

思春期の肌は、ホルモンバランスの変化により皮脂の分泌が活発になります。
この皮脂が毛穴にたまりやすくなり、肌を清潔に保てないと、肌トラブルが起こりやすくなる傾向があります。

思春期のニキビケアにおいては、

  • 洗浄力のある洗顔料で余分な皮脂や汚れをやさしく落とすこと
  • 肌をすこやかに保つ整肌成分の配合
  • 油分バランスを意識したさっぱりとした使用感

などが、開発のポイントになります。

大人ニキビ:乾燥・ストレス・生活習慣が引き金に

一方で、大人ニキビは、乾燥やストレス、不規則な生活などの外的・内的要因が重なって、肌環境が乱れることで起きやすくなります。皮脂の分泌はそれほど多くない場合もあり、乾燥によって角層が乱れたり、肌のバリア機能が低下しているケースも少なくありません。

大人ニキビを防ぐケアとしては、

  • 肌にうるおいを与えてすこやかに保つ保湿設計
  • 肌荒れを防ぐ整肌成分の配合
  • 低刺激処方やアルコールフリーなどの処方対応

このように、思春期は皮脂過多、大人は乾燥やストレスが主な原因。つまり、同じ「ニキビ用化粧品」でも、アプローチがまったく異なってくるのです。

ターゲットに応じた成分・処方設計が重要

OEM化粧品の開発では、製品のターゲット(年齢層・肌質・生活環境など)によって、必要とされるケアの方向性が変わります。

例えば、

  • 思春期向け:皮脂によるベタつきを抑え、毛穴の汚れを落としやすくする洗浄成分や、さっぱりとした使い心地の処方
  • 大人向け:うるおいを与えながら肌荒れを防ぎ、敏感な肌にもやさしく使える低刺激設計

といったように、「誰に届けたい化粧品か」を明確にすることで、より納得感のある製品設計につながります。

「思春期ニキビ向けのさっぱりタイプを作りたい」
「大人ニキビ向けの低刺激処方を検討中」
「こんな処方はできる?」など、ちょっとした疑問でもお気軽にご相談ください!