医薬部外品と化粧品どちらがいい?オリジナル化粧品作りでの選び方

商品開発情報

オリジナル化粧品を作りたいと考えている方にとって、「医薬部外品」と「化粧品」の違いを理解することはとても大切です。それぞれの特徴を知ることで、どちらがあなたのブランドに最適かを選ぶことができます。

医薬部外品と化粧品の違い

まず、医薬部外品と化粧品の違いを簡単に説明します。

医薬部外品

承認された有効成分が規定量入っている製品です。例えば、「ニキビを予防する」「肌荒れを防ぐ」「シワを改善する」など、特定の効果を謳うことができます。これらの製品は承認を得る必要があります。

化粧品

主に見た目を美しく保つための製品です。例えば、保湿や肌を整えるために使われますが、効能効果を謳うことはできません。

どちらを選ぶべきか?

それでは、どちらを選べば良いのでしょうか?それぞれのメリットとデメリットをみてみましょう。

医薬部外品

医薬部外品は、効果を発揮するために必要な成分の量が決まっていて、それを守る必要があります。

メリット

明確な効果を謳えるため、消費者にアピールしやすいです。「ニキビ予防」「美白」「シワ改善」など、効果を伝えることができるので、効果を期待する消費者に強く支持されます。

デメリット

商品が完成するまでに時間がかかります。開発後、国の承認を得る必要があるため、時間とコストがかかります。

化粧品

化粧品は医薬部外品のように配合量の規定がなく、自由に配合することができます。これにより、トレンドに合わせた新しい商品をすぐに作ることができるのが魅力です。

メリット

成分に関して自由度が高いため、トレンドに合わせた商品を早く作れます。例えば、流行の成分を使ったスキンケア製品をすぐに作れるのが強みです。開発が早く、市場に素早く投入できるので、競合よりも早く商品を出すことができます。

デメリット

効果を伝えづらい場合があり、消費者へのアピールが少し難しくなることがあります。

医薬部外品の汎用処方について

医薬部外品を選ぶ場合、開発の際に汎用処方を使用することができます。汎用処方とは、医薬部外品製造販売許可を取得しているメーカーがすでに承認を得た処方で、他の製品でも使われることができるものです。この処方を使うことで、承認を得るための時間や手間を大幅に削減することができます。

汎用処方を利用すれば、商品の承認を得る過程が短縮され、早く市場に投入することが可能になります。

ただし、汎用処方にはオリジナリティが出しにくいというデメリットもあります。基本的な処方はすでに決まっているため、配合成分を自由に変更することは難しく、変更できるのは香りに限られることが一般的です。そのため、他社と差別化しにくく、「自社ならではの独自性を持たせたい」と考える企業にとっては制約となる可能性があります。

スピードを重視するか、オリジナリティを優先するか、目的に応じて最適な開発方法を選ぶことが大切です。

どちらを選ぶかは目的次第

最終的に、医薬部外品と化粧品のどちらがあなたにとってベストかは、商品の目的やターゲットによって決まります。

「しっかりとした効果を謳いたい」「消費者に信頼される製品を作りたい」という場合は医薬部外品が適しています。

「トレンドを追いたい」「スピーディに市場に投入したい」という場合は化粧品が良いかもしれません。

どちらの選択肢にもメリットとデメリットがありますが、重要なのはあなたのビジョンや市場戦略に合った選択をすることです。

「どちらを選んだら良いかアドバイスがほしい」とお悩みの方は、ぜひ無料相談の予約をしてください。お客様のニーズに合った最適なアドバイスをいたします!