化粧品OEM会社の営業が成功を左右する

商品開発情報

私は以前、通販会社で化粧品の開発を担当していました。複数のOEM会社とやり取りをする中で、スムーズに開発が進むケースと、そうでないケースの違いが明確でした。

その大きな要因の一つが、営業担当の提案力と対応力です。単に依頼された内容をこなすのではなく、企画段階から積極的に関わり、的確な提案ができる営業担当がいるOEM会社は開発の進行がスムーズで、結果として魅力的な商品が生まれやすいのです。

スムーズに進まないと、開発担当者としては販売計画がずれ込み、大きなストレスを感じることになります。他部署との連携も必要になり、手間が増えるばかりでした。

では、優れた営業担当とはどのような存在なのでしょうか? この記事では、化粧品OEM会社の営業が持つべき提案力と対応力の重要性について、実体験を交えながら詳しくお伝えします。

営業の提案力が開発の成功を左右する

化粧品OEMの営業担当は単なる窓口ではなく、開発のパートナーとしての役割を果たすことが求められます。例えば、以下のような提案力があるかどうかで、開発の進めやすさが大きく変わります。

  • 市場トレンドを把握し最新の成分や処方を提案できる
  • 顧客のコンセプトに合う処方を考え適切な原料を提案できる
  • コストを考慮しながら最適なプランを提示できる
  • 製造工程を理解し実現可能なアイデアを出せる
  • 試作品のフィードバックをもとに迅速に改善提案ができる

こうした提案ができる営業担当と組むことで、より魅力的な化粧品を開発することが可能になります。

予算管理と処方提案のバランス

化粧品開発では、希望する成分をすべて盛り込もうとするとコストが高騰してしまうことがあります。優れた営業は顧客の予算をしっかりと把握し、予算内で最適な処方を提案できる力を持っています。

例えば、「この成分を入れるとコストが大幅に上がるため、代替成分としてこちらを検討してみてはいかがでしょうか?」といった具体的な提案をしてくれると、開発がスムーズに進みます。一方で、ただ「できません」と言うだけの営業では開発の手戻りが多くなり無駄な時間がかかることになります。

試作のスムーズな進行とフィードバックの質

試作の段階も営業担当の対応力が問われるポイントです。

  • 試作品の提出スケジュールを守れるか
  • 的確なフィードバックをもとに最適な改善案を提案できるか
  • 無駄な試作回数を減らし開発期間を短縮できるか

試作品を提出する際に、ただ「試作しましたのでご確認ください」という対応だけではなく、「この処方では〇〇の特性が強く出るので、△△の使用感を出したい場合は調整が必要です」といった具体的なアドバイスがあると開発担当者としても判断がしやすくなります。

スケジュール管理と納期調整の柔軟性

OEM会社とのやり取りでよくある課題の一つが、納期やスケジュールの調整です。特に以下のような対応ができる営業担当は非常に頼りになります。

  • 工場の生産スケジュールを把握しリアルな納期を提示できる
  • 急ぎの案件でも柔軟に対応できる調整力がある
  • 進捗を逐一報告し開発側が次のステップに進みやすくする

納期の遅れは販売計画にも影響を与えるため、営業担当の対応力が重要になります。

離職率の高いOEM会社は担当者が頻繁に変わることがあります。担当者が変わるたびに開発の背景を説明し直さなければならないのは、大きな手間になります。そのため、できるだけ離職率が低いOEM会社を選ぶこともスムーズな開発のためには重要なポイントです。

営業担当が提供すべき価値

最終的に、化粧品OEM会社の営業担当に求められるのは、単なる「受注対応」ではなく、「顧客の理想の製品を実現するパートナー」としての役割です。

  • 市場の最新情報をキャッチし的確な情報提供をする
  • 開発の方向性をリードしスムーズな進行をサポートする
  • 予算管理をしながら最適な処方を提案する
  • 試作・製造工程を理解し納期や品質管理を徹底する

こうした営業担当がいるOEM会社と組むことで、開発担当者もスムーズに商品開発を進めることができます。

信頼できる営業と組むことのメリット

OEM化粧品の開発を成功させるためには、営業担当の提案力と対応力が非常に重要です。経験豊富で、開発パートナーとしての意識を持つ営業担当がいるOEM会社と組むことで、無駄な時間やコストを削減し、より良い商品をスムーズに開発することができます。

営業担当者の対応力がスムーズな開発を支える

OEM化粧品開発には、納期、品質、予算、試作の回数など、様々な要素が絡み合います。営業担当者が迅速で的確に対応してくれることでプロジェクトはスムーズに進行します。特に、スケジュールや予算の調整が必要な場面で営業担当者が柔軟に対応してくれると、開発担当者としても安心して進めることができます。

逆に、対応が遅れたり不明確な返答が続くと、開発が滞ってしまうことがあります。そのため、信頼できる営業担当者と組むことはOEM化粧品開発において非常に大きなメリットとなります。

開発パートナーとしての意識を持つ営業

OEM会社とのやり取りがうまくいくかどうかは、営業担当者の姿勢にも大きく左右されます。開発を進める中で、営業担当者が「パートナー」としての意識を持ち、私たち開発担当者としっかりと連携を取ってくれると開発はスムーズに進みます。逆に、単なる「営業」という立場でしか動かない担当者だと問題が発生した際に迅速に対応することが難しく、開発が遅れがちです。

OEM化粧品の開発は、営業担当者と開発担当者の連携があって初めてスムーズに進行します。営業担当者がしっかりと提案をしてくれ開発担当者の意見を尊重しながら進めていくことで、良い製品が生まれます。私の経験からも、営業担当者の提案力や対応力があったからこそ順調に商品開発を進めることができたと思います。

化粧品OEMの開発は、営業担当者とのコミュニケーションや協力によって大きく左右されます。信頼関係を築き、共に良い商品を作り上げることが成功への鍵です。

もし、現在のOEM会社の営業対応に不安を感じているなら、別のOEM会社と比較してみるのも一つの手です。当社では経験豊富な営業が、お客様の化粧品開発をしっかりとサポートいたします。

化粧品OEMの開発を検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。お問い合わせをお待ちしております!