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「頭のいい人が話す前に考えていること」を読んで立ち止まったこと

8.おすすめの本

こんにちは。化粧品OEM企画開発コンサルのエイジングケアコスメです。

最近読んで、おすすめしたい本があります。安達裕哉氏の『頭のいい人が話す前に考えていること』です。

「頭のいい人」と聞くと、説明が上手な人や、言葉が整理されている人を思い浮かべることが多いかもしれません。理屈が通っていて、専門用語も使いこなし、質問にもすぐに答えられる。そうした姿は、たしかに「賢そう」に見えます。

けれど、安達裕哉さんの『頭のいい人が話す前に考えていること』を読んで、そのイメージは少し揺らぎました。この本で語られているのは、話し方のテクニックではなく、「話す前に、どんな姿勢で考えているか」という、もっと根本的な部分です。

納得したのは、頭の良さは自分で決めるものではなく、他人が決めるものだということ。どれだけ自分では「うまく説明できた」と思っていても、聞き手が「この人の話を聞きたい」と感じなければ、その評価にはつながりません。頭の良さとは、能力そのものというよりも、話を聞く姿勢で生まれるものなのだと感じました。

本の中では、「賢いふり」についても触れられています。難しい言葉を使ったり、抽象的な表現を重ねたりすると、一見すると賢そうに聞こえることがあります。しかし、聞き手が中身のない話だと感じれば、その言葉はただ流れていくだけです。

IQが学校的な知性を指すのに対し、SQは他者との関係の中で発揮される知性のこと。相手がどんな前提で話しているのか、何を期待しているのか、どこに不安があるのか。話す前に、そうした背景を想像できる力が、社会の中ではとても重要だとされています。

この考え方は、特別な場面だけでなく、日常の会話でも当てはまります。説明がうまくいかなかったとき、意見がうまく伝わらなかったとき、その原因は言葉選びではなく、「話す前に相手のことをどれだけ考えていたか」にあるのかもしれません。うまく話そうと力が入っているときほど、相手の存在が見えなくなってしまうこともあります。

この本を読んで、「うまく話さなければ」「賢く見せなければ」と考える必要はないのだと思いました。それよりも、話す前に一呼吸置いて、相手の立場や状況を想像する。そのほうが、言葉は自然と整理され、結果的に伝わりやすくなるのではないでしょうか。

また、個人的に印象に残ったのが、巻末に掲載されている著者の読書リストです。単なる参考文献の一覧というよりも、これまでどんな問いに向き合ってきたのかが垣間見えるようで、そこに人柄を感じました。知識を誇るのではなく、考え続けてきた軌跡を静かに示しているように思えたのです。

『頭のいい人が話す前に考えていること』は、誰かを評価したり、正解を押しつけたりする本ではありません。むしろ、自分の言葉や姿勢を振り返るための一冊です。話すことに少し迷いがあるとき、伝わらなかった経験が続いたとき、あるいは、自分の企画が中々通らないときに、そっと開いてみるとよいかもしれません。

派手なノウハウは書かれていませんが、読み終えたあと、自然と話し方や考え方が少し変わる。そんな静かな影響力のある本です。
人と向き合い、言葉を使って仕事をしている人には、ぜひ一度手に取ってほしい一冊として、おすすめします。